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古文Ⅱβの授業の中で、「いかが」という語についての質問が多いようなので、コメントをしておこうと思いま
す。 古文の「いかが」は、「いかにか」の変化した「いかんが」の「ん」を表記しない形であり、 「疑問」…「どのように~か・どんなふうに~か」 「反語」…「どうして~か、いや~ない」の意をあらわします。 しかしながら、特に難しく「暗記しなくては!」などと考える必要などないと思いのです。 普段、「ご機嫌いかがですか?」などといういう言葉を聞くでしょう。その時の「いかが」は、「ご機嫌はどう?・ どのよう?」と聞いているのだということはわかりますね。ですから、テキストの解答も「どのように」が答えとな ります。 しかし、質問の多くは「『どんなにか』にはならないのですか?」というものでした。正直なところ、こうした質問 は、古文の質問ではなく、現代国語の質問というべき範疇であり、さらにいえば、日常会話での範囲で考えれ ばわかるかと思います。 現在われわれが使っている「どんなに(か)」という語は、程度・状態・数量などが限りないことを強調する時に使うはずです。 例えば、「どんなにかうれしいだろう」とか、「どんなにか悲しかっただろう」などという表現を聞きませんか? そして、これに対して相手は「天まで飛んで行ってしまうくらいに嬉しかったよ」などと、その程度を示しながら 答えたりしますね。 ここまでのことを整理して考えれば、 いかが…英語の「HOW」⇒「How are you?」=「ご機嫌はどう?」のように、あるものごとに対して「(様子などが)どうなのか?」と聞く場合に用いる語なのです。 どんなにか…「どんなにか→うれしい」などのように、すでに分かっているある様子(ここでは「うれしい」)について、強調的に言う場合に用いる語なのですね。 今回のような質問は、本来ならば、自分で国語辞典を引いてみるなり、普段の使い方を検証するなりといった ことをせずに、「質問」と投げかけてしまうと、思考力・問題解力が養えなくなってしまいます。 「古語辞典」だけでなく、「国語辞典」を引くことも是非してみてください。
by torimitsu
| 2012-05-25 07:07
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