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3月31日で談話室「滝沢」が閉店となる。僕はよくここの御茶ノ水店に通っていた。別にとりたてて豪華な飾りがあるわけでもなく、新品の応接セットがあるわけでもない。ただ、開店時から閉店時までずっと居座ったとしても許してくれそうな店員の寛容さと、つかず離れずの絶妙な対応は一流ホテルのコンシェルジュの対応に匹敵していた。いつも慌しい中にいる僕にとっては、唯一静かにゆっくりと本が読める優雅な空間だった。そして、僕の初めての著書となった「入試に出る古文が面白いほど記憶できる本」の最初の打ち合わせをした場所でもあった。
その初めての打ち合わせの時に、中経出版の山川氏にあえてこの場所を提示したのは、この『滝沢』が出版業界の人の良く集まる場所であり、自分もいつかここで著作の話し合いが出来ればというのが夢だったからだ。そう、ここは僕の夢の一つを叶えてくれた出発の場でも合ったのだ。正直言うと、特別おいしいコーヒーではなかった。ただ、僕の好きな深炒りの味と香りがいつも僕の心の目をシャキットさせてくれた。「40年の歴史を閉じる」という張り紙を見た時、僕はいつものおせっかい虫が働き、お店の従業員に「次はどこに就職するのですか」とつい聞いてしまった。すると「これから探すんですよ」と微笑みの中に寂しさを乗せた答えが返ってきた。こんなに接客能力の高い人たちにとっての活躍の舞台が消えてしまうことは僕にとっても寂しい限りだった。 僕は『もっと力をつけて多くの若者が活躍できる舞台つくりをしよう』ともう一度心に誓った。僕の夢の出発点だった場が消えてしまい、あのビターなコーヒーが飲めなくなってしまうのは悲しいけれど、僕なりにしっかり前を見て夢の続きを歩んでゆこうと思う。「滝沢」のスタッフの皆さんお疲れ様でした。皆さんの次の幸運を心より祈っています。
by torimitsu
| 2005-03-30 18:14
| 鳥光日記
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